--研究室へようこそ--



             12 like a RPG





……ぇ?さらにこの上に一山?!

クリアしたと思ったらさらにまた次のハードルが見えてくる。まるでRPGだな、なん
て突拍子もない考えが頭を掠める。緊張の連続で胃が痛てぇ。

だけど。
やっと目的の先生はOKってとこまで辿り着いたのにここでしっぽ巻いて逃げる訳には
いかないでしょ。
それに東山先生の推薦だからってだけじゃなく俺自身の意志で弟子入りを志願した訳だ
し。

こうやって話し始めて一時間弱、気づけば最初の緊張はどこへやら…なんだかすげえ居
心地いいんだよ、ここ。1ヶ月もお邪魔するなら相性も大事。研究室のTOPがこの人
達なら間違いないと思う……山口さんの警戒網もちょっと緩んできたみたいだし。

「頑張りますっ」

「…そうですか」

気合いの入りまくった顔で告げた俺をどこか心配げに見つめる城島先生。

「めちゃくちゃパワフルな奴でねぇ。小柄で華奢でかわいい、そんな外見に惑わされる
と痛い目にあいますよ」

にっこりにこやかに笑う顔がさわやかすぎて楽しそうでなんか胡散臭いんですけど、山
口さん……それって忠告ですか?それともやっぱりまだ俺を試してます?

しかし、この人達以上っていったいどんなキャラクターなんだろう。

ぐるぐる考えこんでる俺をよそに城島先生は内線を取り上げてどこかへ連絡してる……
話題の人物だろうか。
わざわざオンフックで聞こえるようにしてくれてるのは城島先生の配慮なんだろうけど、
それもありがたいようなありがたくないような…。

『………なに』

内線のコール音が途切れた、と同時になんだか不機嫌極まりないって感じにドスのきい
た低い声。

「なぁ太一、ちょお話があんねんけど今ちょっとだけ下降りてこられへん?」

これから対峙する人。太一さんっていうのか…。

                        13 最終関門に向けて→


***

ラスボス?な太さん。

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