--研究室へようこそ--07 対面 「どうぞ」 「ありがとうございます」 通された応接スペース、ぎこちない手つきでお茶を出してくれた人が向かいのソファに 腰を下ろす。 「これどうぞみなさんで…それであの、城島先生は…」 まだこれ以上待たされんのか? 「ありがとうございます、ほんなら遠慮なく。 あ…申し遅れました、城島です」 ぇ? この腰の低い人が?勧められるまま出されたほうじ茶に口をつけながらそれとなく観察。 ふうふう息を吹きかけながらほうじ茶をすする人の風貌は七三ぽくわけられた髪、上着 の中はストライプのシャツに紺主体のネクタイ、だけど足元はスリッパっつうかつっか け、そして肩の力の抜けるようなほわほわした笑み…俺が思い描いてたのと真逆の印象。 「詐欺だ…」 「ぇ?」 「あ、いえ…何でもありません」 知らず零れた呟きが相手に届かなかったのに安堵。 「それで早速本題なんですが」 誤魔化すように切り出す。 「はい…アウトラインは先日書面で頂いたんですけどね」 「ざっとでも目を通して頂けましたでしょうか…ありがとうございます。今連載してい る企画がありまして。多分先の書面に過去の紙面が資料として添付されていたと思うん ですが、いろんな職業をその道の先生の許で1ヶ月体験…と言うか修行させて頂いてそ の仕事の中身、その苦労や面白さを分かりやすく伝えようと言う内容でして…以前話題 になった『13歳のハローワーク』を掘り下げた形を目指してるんですが。それで今回 城島先生の許に弟子入りのお願いに上がった次第です」 「はぁ…でも作業っていうても結構力仕事でキツいし、それに地味ですよ?そんな劇的 な発見がごろごろ転がってる訳でもないですし」 本気で戸惑ってる声。 ここでもう一押し、思ったところに声が割り込んできた。 08 前途多難→ *** トロトロとカタツムリスピードで進んでいます。素で戸惑う茂さん。 ブラウザを閉じてお戻り下さい。 |