--研究室へようこそ--



             04 fall in・・・?!








「すいませーん、お待たせしてしまって。
すぐ行きます、ちょっとだけ待ってて下さーい」

とにかく誰かしらのリアクションがあった事にホッとしながら声の方向に顔を向ける…
と。

げっ?!

円形校舎特有の螺旋階段を本の山、もとい本やらファイルやらを小山のように抱えた人
間が降りてくる…あれじゃ足下なんか絶対見えやしないだろ。

「ゆ、ゆっくりで構いませんから、どうか気をつけて…」

俺がなるべく驚かせないようそう言った途端まるでコントの『お約束』みたいにその
『歩く本人間』は段差で足を滑らせた。

わっ


本は落ちても痛むくらいでたぶんなんとかなるだろうけど、あのままじゃ人間の方は無
傷じゃすまないよな…………いったいどうすりゃ?




突然の出来事に内心オロオロしてる俺の脇をその時すっとすり抜けてった影がひとつ。

そのシルエットは螺旋階段の手すりにひらり飛び乗ったかと思うと慣れた仕草で駆け上
がり、仰向けにバランスを崩しながらもまだ律儀に手元の資料を手放すまいとしてる人
の背後に滑り込んですんでのところ、後頭部強打寸前でスライディングキャッチした…
…しかも彼の抱えたほとんどの本ごと。

すげぇ。


救いきれなかった何冊かのファイルが慣性の法則に従って落下してバサバサ眼前に着地
してくんのを避けて後退りながらその光景に安心しながらみとれる……なんとか大惨事
は免れたみたいだ。

「ふう」

その人を受け止めて抱きしめた体勢のまま右手で額の汗を拭った男性…背はそんなない
けどいかにも身軽そうで鍛えられてる感じ…がこれ見よがしに『ふぅ…』と大きなため
息をついてじろりまだ呆然としたまんまの(まだ結構な数の本の下敷き状態だから顔と
か全然見えない)人をねめつけた。

「シ〜ゲぇ〜」



                       05 傍観→


***

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