更新【偽メールの裏側 或いは 腹黒密談】

ご無沙汰いたしております……さっき確認して前回の更新が2015年のシゲさんbirthdayだったことにびっくり。
仕事内容の変更やらなんやらに翻弄されっぱなしですが、なんとか生きてます。

ということで超久々な小話をUP……いつにも増して『いつのはなし?』ぶっちゃけ、年末のミニ番組 城島櫻井コンビの対談からの妄想です。実は5月にUPしたつもりになっておりました…久々にブログに飛んで目が点。改めてリンクをつなぎ直しました。
半年以上前の設定の話になってしまいました…。

いっそのことプレミアムトークとか彼らの名前を入れると動画がたやすく見つかりますので振り返っていただけると少しはわかりやすいかと思います。m(__)m半ば開き直りつつ。

少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

 

*******************************************************************

 

 

 

 

          偽メールの裏側 或いは 腹黒密談

 

「シゲちゃん、やっぱり策士だねー。よ!腹黒っ!」

 

2015年師走。
一見うちと後輩2つのグループ名を安易につなげただけにも見える年末年始のリレー特番コラボ収録の日。ありがたいことに毎年回を重ねてこれで六回目になるらしい。
まず雑誌の取材として全員での撮影とインタビュー。
そしてそれに続く『ノーカット3分間トーク』と銘打たれた後輩との1対1対談企画の自分の分の収録を終えて一旦中座、それから改めて少し離れたみんなが雑談してるスペースへと足を向けながら「ふぅ」とネクタイを少し緩めたタイミングでかけられた言葉に声の主に目を向ける。

 

「なんやの策士て藪から棒に。いったいなんやねんな。それに……腹黒てなんや、人聞きの悪い」

 

声だけでわかってたけど、振り向くと案の定そこには怪訝が顔に出て縦皺が眉間に刻まれているに違いない表情に対して特段怯むこともなくにこやかに笑う山口。
目で続きを促すと視線を向こうのメンバーのもとへと戻ったなで肩の後輩に向けながら口を開いた。

 

「さっきの櫻井とのあれ。万が一にも自分の方に話の矛先が向かないように、わざとあんな風に話振ったでしょ。
そのためだよね?わざわざ後輩が先に待つっていうみんなのパターンと逆で、ひとりだけ先輩な自分が待つ設定にしたりしたの」

 

『ノーカット3分間トーク』と言う名の通り、後輩グループのひとりとの撮り直しなしの3分間。最初に桝さんがとりあえずのネタ振り?みたいな形で存在はするけれど、あとはそのふたりにおまかせ。白熱トークでもぐだぐだでもなんでも有りだ。『ぐだぐだでもそれはそれで面白いじゃないですか』…これはPの言葉。さっきの長瀬なんかいきなり大野に自分の顔を書かせたりしてた。
それでさっき僕は他の組と反対に櫻井を待ち、終始こちらからネタ(今回はこのところ流行っているうちの事務所のタレントの名で届くメール)を提示する形で三分間を終えたわけだ。こいつはそのことを言ってるんだろう。

 

なあ山口、その断定口調はいったいなんなんや。そいでから、え?それは……ああまあ、たしかに否定せんけど。
それにしても長い付き合いやといろいろ読まれてかなわんな。

 

「別に構へんやん。年に数日しかオンエアされへん特番なんやし究極の出たとこ勝負、セオリーなんか有ってないようなもんやろ?」
「別に責めてなんかないじゃん。むしろ鮮やかな手並みだな~と思って眺めてただけ。
効果的だったよね~、相手が櫻井なら先輩がせっかく作った話の流れをぶった斬って明後日の方向に蹴飛ばす可能性もないだろうし」

 

相手が相葉や大野じゃ使えない手かもしれないけどね…そんな聞きようによっては後輩に対してあんまりな言葉を吐きながら爽やかに笑う。

……そこまで見透かされてんねんやったら繕ってもしゃあないな。

 

「ご明察。まあテレビを見てる側の子たちの大多数は『櫻井くんの話』が聞きたいんやろし、ちゃんとテレビの向こう側のみんなと利害は一致してると思うで?」

 

口角を引き上げてにんまり。

 

「いや、私生活が謎とかいわれてるアナタの話を聞きたいマニアック層も一定数いると思うけどね、なんなら同じ事務所にも。
それにしてもやっぱり。ね?そういう人のことでしょ?策士って。そして、アナタが本気出したならそりゃ松岡の入れ知恵なんて木端微塵だよね」

 

いや、僕のプライベートに興味を持つ奴なんか居らんて……そんなことを感じながら食えん表情で笑い返してきた相棒を見つめる。
さっきの言葉もうちょっとでスルーするとこやったけど、なんか妙なこと言うてへんかったか?山口。

 

「なんなん?入れ知恵て」

 

なんか企んどったんか?あの子。

 

「あいつ、さっきも一所懸命いろんなこと吹き込んで櫻井焚き付けてたんだよ。『お前曲がりなりにもキャスターだろ?』とか言って。そうやってあなたの話を引き出させようとしてたの。
考え方がちっちぇえよね~」

 

身も蓋もなく弟分のことを一刀両断にして笑い飛ばす山口の視線の先に、視線を感じたのか後輩と談笑しながらもどこかこっちを窺うような表情の松岡。

 

「ようわからん奴っちゃなあ。別にそんな回りくどいことせんでも」
「アナタにはわかんないだろうね……まあ話を引き出す人間が変わるといつもとは違う面が見えたりもするから松岡の情熱の方向性もあながち間違いじゃあないんだろうけど……でも、てことはやっぱりあれも確信犯なんだ」
「ああ、あの偽メール?」

 

努めて平静を装ったつもりやったけど、どうやら笑みがこぼれてたらしい。

 

『先輩、それ迷惑メールですっ!ソッコー消してくださいっ!』

 

さっきそう櫻井くんを慌てさせた件のメール。それはうちの事務所のタレントやマネージャーの名をかたってメールに付属する有料サイトのリンクに誘導するしくみになっているもので、ある日いきなり自分宛てに届く。
中身はと言うと冷静な目で見れば結構疑問符の山になるようなメールなのだけれど、うっかり「○○くんがわたしに話しかけてくれてる!相談してくれてる!答えなきゃ!!」そんな風に反応してしまうと、そのタレント本人(と思い込んでるけど実際はそのタレントを自称する誰か)とメールを交わす自分という状況に舞い上がってしまって、そのうちに深みにはまって金を巻き上げられる被害に繋がったりもする……だから夢を売るのが商売である事務所としては頭の痛い案件な訳だ。

 

「やっぱりネタだったんだね。まあ結構いろんなとこで取り上げられてたしアナタのアンテナに引っかからない訳ないとは思ったけど」
「まあな。良純さんとの打ち合わせん時にも話題になったことあるし。ぐっさんほどやのうても一応情報番組やってる身としてはな。
それに今回のことに限らんでも友達でもない人間からの訳わからんリンク付きのメールなんて、その時点で胡散臭さ100パーやろ。むしろなんでそんなんに反応しよ、て思うかなって話や」

 

言うてみたら、引っかかるほうも引っかかるほう。極端に言うならそういう人はあんまりネットに近づかんほうがええ。

 

「たしかにね」
「それに会報にも注意喚起が書いてあんねんで?めっちゃちっちゃい字でやけど」
「そんなのあったっけ」
「それがあんねん、裏表紙の一番下んとこにな」

 

ふぅんと頷きながら思案顔をしていた山口が表情を質の悪いものに変えた。

 

「そこまで熟知しながらあの受け答えだったんだ。それって」
「あれを見たら、そんなに僕のことよう知らん櫻井ファンのお嬢さん方やったら『わぁ。リーダーって純真~』そんな風に思ってくれるかもしれへんやん?なんせ本人から『先輩、どんだけピュアなんですかっ!?』てお墨付きをいただいた訳やし。
やから見ててみ?OA乗ったら好感度爆上げでそりゃあもうたいへんよ。
もう、ドッカンドッカン」

 

「……なんかさっきたぶん本気で慌ててただろう櫻井が不憫になってきたわ。
アナタにはかなわねえ。そうやって手のひらの上でコロコロ転がされてんのわかってんだけどな。

で、そういう人間をなんて言うんだっけ?」

 
 

「ん?性悪?」

 

小首を傾げ浮かべる笑みは得意の角度からの『茂ちゃんスマイル』。

しれっと言い切った僕が可笑しかったのか、ぷはっと山口が吹き出した。

 

「それってさっき俺が言ったのとほぼほぼおんなじじゃん!」

 

肩をバンバン叩いてくる。あのー、その左肩に乗せられた分厚い掌が重たいんですけどね、山口さん。
それでも指先で目尻に溜まった涙を拭う仕草を見ているうちに自分も可笑しくなって笑ってしまい、結果太一と二宮の収録を邪魔することになってあとで太一からお小言をいただく羽目になった。

 
 
 
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 
去年の対談の後、ネットで『城島リーダーピュアすぎ』そんな後輩ファンの方のつぶやきを結構見かけたので「んな訳あるかい」と思ってたら出てきた話です。個人的にはトキの中で一番したたかな方だと認識しておりますです、はい。
ほんとは5人出したかったんですが、黒シゲさんがもっとも発動しやすいのはやはり長年の相棒の傍だろうということでこんな形になりました。
 
書いていて楽しかったのですが、果たして茂さんの黒さが書けているのか、あれはアリなのか どきどき。出来れば「有り」「いやこれは無し」だけでも反応いただけるとありがたく、やる気が出ます。
 

なかなかうまくまとめられず放り投げ気味だったのですが、ある方からの嬉しいお言葉をエネルギーに変えてなんとか完成。
その節はどうもありがとうございました!Tさん。
 
時期はずれな話ですが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。

 

 

 

One Response to “更新【偽メールの裏側 或いは 腹黒密談】”

  1. 津原 Says:

    さっそく、読ませて頂きました。なんてっ…なんて悪い男んですか!!茂さん!!すごいときめきました。有りです!大有りです!確かにあの後の後輩ファンの方の反応、いやいや(笑)とは思っておりましたが、全てはリーダーの手の内だったのですね。ネットでの反応を見て予想通りだったとお酒を呑みながらニヤニヤしてるんだろうなと想像してしまいました。あと、太一くんたちが収録してるところに「あひゃひゃ」と独特なぐさまと茂さんの笑い声が聞こえてきたら、そりゃお小言も言いたくなるだろうなと思いました。とても素敵なお話ありがとうございました!!(^^)

Leave a Reply

Spam Protection by WP-SpamFree