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水面下の攻防-ジャケット撮影のある一日- 「やっぱ、ぐっさんのんはがっしりしてんなぁ」 「そう?あなたのは華奢だよね」 「自分以外の人の体のパーツなんてそんなまじまじ見る事ないですもんね」 「通常盤買った子達は穴が開くほど見るんじゃねぇ?」 「毛穴まで写ってたりして」 「なんか怖ぇーな」 「ぅわっ!細!!リーダーの」 「そうかぁ?でもおまえには言われたぁ無い気がするわ太一」 「なんでさ!見てよこのジム通いの成果!!」 「ジムじゃそんなとこ筋肉つかんやろ。僕とおんなじくらいちゃうん、ほら」 「太一くんのも充分細いっすよ、ほらオレのゆび回しても余裕でこんだけ余る もん」 「それはおまえの手が規格外にでっかいからだろうが!!!」 「すぐグーで殴るー。リーダー!太一くんがぶった〜〜!!」 「太一、止めといたりいな長瀬涙目やん。やけど、こうやって見るとほんまに デカイなぁ長瀬の掌」 「そおっすか?あホントだー!こんなに違う。やっぱりオレが一番おっきいの かな?じゃあオレの次は…あれ?そういえばマボは?」 「あそこだよ」 「ひとりだけ働いてるんだ……何やってんのかな」 「PV連動の打ち合わせ…ってトコなんじゃねえ?アイツの言い分は。別に今 やらなきゃなんない話でもなさそうだけど」 「なんかあったんやろか、なんや影しょってないか?松岡」 「ホントだーなんかドヨーンって顔してる」 ***** 「アイツにはアイツの事情があんだよね」 「ホントに自分がポーカーフェイスだと思ってんのかね、あれで。口はアヒル だし視線も合わせねえんじゃすねてんの丸バレじゃんオレ等に………………… …けどアイツもチャレンジャーだよね。『この場面』で山口くんやオレに勝と うとするなんて」 「そうだよな…それも正面突破でな。もっと変化球で『画』的なとこから攻め てくりゃあオレ等はなんにも言えねえのに。松岡らしいっちゃ松岡らしいけど な…まぁ、それでも勝負を挑もうって気になっただけでも進歩なんじゃねえ?」 「進歩進歩。やっぱり今回はアイツにとっちゃオオゴトでしょ」 「だね」 ***** 「…なんやあのふたり黒い笑い方やな、時代劇の悪代官と悪徳商人みたいや。 悪企み…密談?そんな雰囲気やな。いったいなんの話しとんのやろ」 「リーダー例えるの上手いっすねー。でもホントなんの話だろ、なんか楽しそー」 ***** 「ねえねえ。ぐっさん太一くん、さっきからいったいなんの話っすかー?笑っ てばっかじゃなく教えて下さいよー」 「わしら全然話が見えんのやけど」 「いやーリーダー達にはわかんない話」 「松岡はかわいいよなぁって話だよ」 ***** 「……なんのこっちゃ」 「ふたりだけわかっててズルイ〜」 「せやなあ………でもふたりのあの笑い方見てたら追及せん方が身の為な気が せん?」 「えー?そこで引き下がるんすかリーダー。もっとつっこまなきゃ…ぇっ? オレが?無理っすよ。絶対」 「なんやねん、その即答は……」 ***** 「ふたりして何ごちゃごちゃ言ってんの。もうすぐ撮影始まるってよ」 「今回腕だけだからって気ぃ抜いてんじゃねえぞ長瀬」 「痛っ!いくら手しか写んないったって頭はたく事ないじゃん太一くん」 「気合い入れてやってんじゃん…おい長瀬、よばれてんぞマネに」 「ホントだーなんだろ?」 「行ってこいよ」 「うん」 ***** 「いつもながら賑やかだねぇ……さあ行きますか」 「そうやね……そいでなぁホンマになんやったん?大丈夫なんか?さっきの。 松岡のしょってる『影』となんか関係あんの?ふたりグルになってまた松岡 いじめてたん、もしかして」 「またって何、ヒトギキの悪い。そんなのする訳ねーでしょオレ等のかわいい 弟分に。別にあなたには一生かかってもわかんない話だしわかんなくてもいい 話なんだよ」 「そうそう。さあ、ちゃっちゃとお仕事お仕事」 「失礼な奴っちゃなぁ、なんやその言い草……ゎ、いつの間におったん太一。 そんなん言われんでもわかってるわ……けどこの体勢はなんなん?なんで連行 される宇宙人みたいになってんの僕?両脇から……なあ山口?………太一?」 「『今ある権利』を手放すハズねえだろ、バ〜カ……っていう無言の意思表示 だよ」 「…ぇっ?」 「なんでもない。お疲れの茂くんの労力を少しでも減らしたげようと思ってさ」 「そうそう、リーダー思いでしょ?オレ等」 「………なんやねん、その“胡散臭さ100%”な笑顔は」 「…心外だな。なにその言われ方」 「エスコートしてあげようっってんだから感謝して欲しいくらいだよね」 「……………………まぁええわ。ちゃっちゃと終らせよ、メシ食いに行くん やろ?長瀬は行けるって。松岡は?」 「マネに聞いたら大丈夫そうだったけど」 「アイツもキリついたみたいだし、リーダー誘って来てよ」 「なんや、わしがパシリかい…まあええわ。……………………… なあ〜なあなあ松岡、この後みんなでメシ行かへん?これでアガリなんやろ」 ***** 「…現金な奴」 「復活すんのマッハより早ええよね、絶対」 「……ぉ〜お、嬉しそうな顔しちゃって。オレ等の気遣いにちっとは気付け ってんだ」 「だね。こんなにフォローしてやって、理想的な兄貴分じゃんオレ等。完璧」 「松岡行けるって〜何やってるん、はよ来ぃや〜」 しばらく後に腹へった〜お疲れー飯行くぞ飯ねえリーダー焼肉でいいよね そんな遣り取りが繰り広げられた新曲通常盤ジャケット撮影の日の午後のおはなし。 end. 会話文中心でどこまで表現できるかに挑戦するもあえなく挫折。分かりにくいですが、 『自分のために』通常盤のジャケット撮影の日の話です。あの並び順はどうやって 決めたんだろう?とか思ったので。最強兄さんズ。 |