LOVE HOLIDAY!!-束の間の休日その3(K)-
浜の基本ポジションだったところに荷物を下ろす。
「ここもちょっと久しぶりだね」
「囲炉裏ができたから基本そっちになったもんね」
天候や風向きに左右されることなく火を使えるのはやはり大きい。調理も楽だし、これから寒くなったら暖もとれる。
「太一くんの炭、大活躍だよね」
たしかに。けど、そろそろまた焼かなくちゃな、でもあのドラム缶じゃ効率悪いんだよ、いっそのこと島に炭窯作りたいよな、ちっちゃくてもいいから……そんなことを考えてたらのんびりした声音が耳を掠めた。
「島って、人工的な音がなかったらこんなんなんやね」
「オヤジさん帰っちゃったもんね。エンジン音も聞こえなくなった」
聴こえるのは波の音と風の音、それからうるさいくらいの蝉の声。
「さっきの話でも出てたけどな、いつも、画面に映ってんのが僕らだけやってだけで周りには結構な人数居るやん?
やから島に僕らしかおれへんってのがなんか凄い新鮮やね」
「そういえばそうだね」
「ねえ。今なら無人島ごっこし放題だよ?」
嬉しそうな顔で長瀬が言う。いや、それは違うと思うぞ。
「ごっこやなしにここはリアル無人島やん」
珍しくリーダーがツッコミを入れた。
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